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小笠原の自然

小笠原では、日々、重大な問題に直面しています。
でも、大きな成果も同時にあります。
ウラジロコムラサキ(1枚目)やコヘラナレン(2枚目)はヤギの駆除でようやく復活しました。

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ウラジロコムラサキは、雌雄異株(雄の木と、雌の木がある)です。本土のムラサキシキブは雌雄同株(同じ花のおしべも、めしべも機能している)です。
小笠原では、送粉昆虫(花粉を運ぶ昆虫)が主に小型のハナバチで小さく、飛翔能力が小さいために、雌雄同株だと近親交配が起こってしまうために雌雄異株の方が有利となり、そういう風に進化したと言われています。
また、ウラジロコムラサキを初めとする3種のムラサキシキブが、かってはオガサワラシジミを支えていました。
それが山羊の食害でほぼ絶滅状態にあったのですが、復活しました。
しかし、グリーンアノール(北米原産の外来種の樹上性トカゲ)が、送粉昆虫とオガサワラシジミを食害し、根絶状態に追いやっています。
長い戦いですが、まだまだ、負けるわけには行きません。

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コヘラナレンはキク科の小灌木(でも草にしか見えない)で、ヤギの食害で絶滅寸前でしたが、20年前に最初に保護をしたので、とても思い出深いです。 今回は沢山の花を見ました。昔はヤギを排除する電柵をつけて数年でやっと一つだけ花を咲かせたのですが。

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3枚目はアカガシラカラスバトの幼鳥。
なんと、町中の飲み屋「福ちゃん」の屋根にいます。
ほんの5年前、アカガシラカラスバトの将来を考えるワークショップがあったころは、全個体数50頭、小笠原諸島にはそのうち25頭(残りは火山列島)、絶滅寸前でした。
全個体を捕獲し、飼育繁殖をすべしと言う意見に対し、まだ出来ることがあるといって反対し、主要な天敵であるネコの捕獲に意見がまとまりました。
山のネコ(野良猫ではなく、人間と無関係に世代を繰り返してきたネコ)は全頭捕獲、東京の獣医師会が引き取り、順化の後に一般家庭に引き取られました。
ネコは町でも幸せに生きていけるが、ハトは小笠原の山野にしか生きていけないからです。
江戸時代に小笠原を訪れたロシアの鳥類学者キトリッツは小笠原の森林にアカガシラカラスバトが遊ぶ絵を残しています。
5年前は山奥に行って、運が良ければ見られるという程度だった鳥でした。
ところが、ネコ対策をはじめて数年、ハトの目撃数は10倍を超え、とうとう町中でも見られるようになったと聞きました。
今回、兄島問題を話し合うために地元の有志が民宿に尋ねてきたのですが、その場でアカガシラカラスバトが民宿の前に現れました。駐車場の車に驚き、飲み屋の屋根に飛び移り、裏に行きました。逃げる風でもなく、いつまでもそこにいました。
これでは山ネコではなく、町中で飼われている町ネコに襲われてしまいます。
まるで警戒心がないのです。
でも、その鈍くささが島の人々の心を掴み、愛されています。
町ネコに殺される個体がうなぎ登りですが、町ネコの室内飼育でなんとか解決したい物です
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コメント

RANAさんの地道な努力がジワーっと伝わってきました。
希少生物の保護って、思いつきや叫ぶだけではダメで、絶え間ない工夫の積み重ねなんだなーと思います。
ただ撮ってるだけの自分が恥ずかしくなりました。

てふさん
 上記のことは私の手柄ではありませんよ。
 島の人たちの手柄ですから・・・
 

わーい!

わぁー!久しぶりに見た!懐かしいです。
コヘラナレン増えたのですね!嬉しい限り。
ウラジロはネット輪っかの中のしか見たことないかな。
ハトが西町で見れるとかチラホラ聞いていましたが
ふくちゃんにも!凄いことです。
このまま島内では内地の土鳩みたいに普通に見れるように
平和に暮らせるようになるといいな。
ワークショップは私も参加してました。シャツとマグネット買ったよ。ww
だいぶ前にハトのご飯のシマホルトいっぱい植えたし
そのために邪魔なアカギ駆除も頑張りました。

その時々で島で暮らす大勢の人の手で今があり、これからが
あります。しかも如実にその手の活動が形になって見える。
実に面白い島だと思います。それだけ人間の手の力も凄いってことで
壊すも保存も増やすも出来てしまう。方向性は間違えてはいけませんね。

内地のドバトというより、キジバトの感じですね。
カラスバトが普通に見られるというのは、ワークショップの頃は私が生きているうちに見られるかどうかと思っていたのですが、あっという間でした。
原因が正しく分かれば、ちゃんと結果がでるものですね。
皆に愛されて幸せな鳥です。

オガサワラの自然が、こういった方たちの努力で少しでも元に戻ると良いですね。
オガサワラシジミなどもこんな形で復活できると良いですが、グリーンあの~ルとの戦いは厳しそうですね。

ダンダラさん
 オガサワラシジミも、季節さえ選べば、アノール排除区で見られるようになってきました(立ち入らなくても外から見られるそうです)。

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