スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

混棲地

ギフチョウと良く似た種類にヒメギフチョウがいます。
ギフチョウは本州の中国地方から、近畿、北陸、東北地方の日本海側まで、それと東海、南関東にいます。
一方、ヒメギフチョウは、信州を中心とした中部山岳、北関東、東北地方、それに北海道にいます。
両者は分布を接していても、分布がほとんど重なりません。
食草はギフチョウがカンアオイ類、ヒメギフチョウがウスバサイシンと違います。
しかし、食草の分布は実は重なっています。
例えば、筑波山塊には両方が生えています。残念ながら蝶の方は両方ともいませんが。
このように分布域が重ならないのは、重なった場所で相当な不都合が発生しているためと考えられます。
ギフチョウ、ヒメギフチョウでは、そのあたりは定かになっていません。
ただ、数少ない混棲地では、両者の雑種が時々見つかります。
雑種がいると、二つの可能性があります。
一つはどんどん雑種が進んで、種が混じり合ってしまう。
もう一つは、雑種は生存に不利(例えば死んでしまう、雄しか生まれないなど)なので、両種とも激減して(絶滅して)しまう。
そうならないように、何らかの繁殖前隔離を発達させる可能性もあります。
前の日記で、ギフチョウはメスが雄の繁殖行動を拒否するシグナルがなさそうだと書きました。
そうなると、両種は混棲が難しいのかもしれません。
他のアゲハチョウは、クロアゲハもアゲハもキアゲハもみんな仲良く混生しています。
ギフチョウと、ウスバシロチョウの仲間だけが混棲地を作りません。

その、数少ない混棲地に行ってきました。

OH1P5040712.jpg

1枚目、ヒメギフチョウです。
私のイメージのヒメギフチョウは甲州のそれなので、こういう枯れ野に見ることが多いのです。

0H2P5040752.jpg

ところが、雪国では、雪の解け具合が場所ごとにことなり、2枚目のように緑の中にヒメギフを見ることができます。

0GP5040302.jpg

3枚目はギフチョウです。後翅外側の斑紋がギフチョウは橙色、ヒメギフチョウは黄色です。このギフチョウは羽の縁の縁毛が黄色い、通称イエローバンドと呼ばれる個体変異です。この個体変異を写すためだけに、全国から撮影者が集まっていました。この日は、4回、出現したようです。

スポンサーサイト

<< ヒメギフもカタクリに吸蜜 | ホーム | 新潟の春の花 >>


コメント

なるほど、アゲハは混生しまくって
花園でナワバリ争いバトルしてますが、
ギフチョウはもうちょいデリケートなようですね。
ウスバシロチョウも春限定の蝶なので
年に1回しか羽化しない生態と関係ありそうですね。

混棲地が少ないっていうのは、本当に不思議です。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。